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Identity5【第五人格】乙女のままで

第2章 始まり



試合が終わったのか、4人の人が荘園に帰ってきた。


その4人にも挨拶をする。


占い師のイライ・クラークさん。


泥棒のクリーチャー・ピアソンさん。


空軍のマーサ・ベハムフィールさん。


傭兵のナワーブ・サベダーさん。


挨拶が終わると泥棒のクリーチャーさんはエマさんの所に行って話しかけていた。


でも、それをエミリーさんが止めていた。


──どうしたんだろう?


と思いつつソファーでウィラさんと話す。


少しすると、1人綺麗な人が来た。


その人は赤い着物を着ている。


その人の事を見ていると、ウィラさんが教えてくれた。


「彼女はハンターよ。さっき試合が一緒だったの。」


ハンターにも挨拶をしないと。と思って彼女の所に向かう。


『あ、あのっ、新サバイバーの、です。よろしくお願いしますっ』


間近で見るともっと綺麗だった。


ドキドキして上手く話せない。


「可愛い新サバイバーやね。ウチは芸者の美智子。よろしゅうたのんます。」


フフッと微笑むと扇で口元を隠す。


彼女は次の試合があるから、とひらひらと舞う蝶のように去って行った。


──綺麗な人だな……


何度目の「綺麗」か分からないくらい美人だった。


彼女の背中を見ながら追いかけられるのを想像してみる。


『なんだか怖いな』


と、ぽつり独り言を呟いた。


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