第2章 始まり
試合が終わったのか、4人の人が荘園に帰ってきた。
その4人にも挨拶をする。
占い師のイライ・クラークさん。
泥棒のクリーチャー・ピアソンさん。
空軍のマーサ・ベハムフィールさん。
傭兵のナワーブ・サベダーさん。
挨拶が終わると泥棒のクリーチャーさんはエマさんの所に行って話しかけていた。
でも、それをエミリーさんが止めていた。
──どうしたんだろう?
と思いつつソファーでウィラさんと話す。
少しすると、1人綺麗な人が来た。
その人は赤い着物を着ている。
その人の事を見ていると、ウィラさんが教えてくれた。
「彼女はハンターよ。さっき試合が一緒だったの。」
ハンターにも挨拶をしないと。と思って彼女の所に向かう。
『あ、あのっ、新サバイバーの、です。よろしくお願いしますっ』
間近で見るともっと綺麗だった。
ドキドキして上手く話せない。
「可愛い新サバイバーやね。ウチは芸者の美智子。よろしゅうたのんます。」
フフッと微笑むと扇で口元を隠す。
彼女は次の試合があるから、とひらひらと舞う蝶のように去って行った。
──綺麗な人だな……
何度目の「綺麗」か分からないくらい美人だった。
彼女の背中を見ながら追いかけられるのを想像してみる。
『なんだか怖いな』
と、ぽつり独り言を呟いた。