第6章 休暇(後半)
胸を刺激し続け良い具合にロー(クロエの体)が反応してきたところで次は下腹部に手を這わす。
スカートのウエスト部分から手を突っ込み、下着の上から確認してみればやはりとろっとしたものが手に触れた。
自分の体なだけあってどうすればすぐに気持ち良くなるかわかる。
「やめっ…がっつきすぎだ!」
怒るローにも手を止めてあげられない。
性急に事を進めようとするのには訳がある。
つらいのだ、この体の下腹部が。
明け透けに言ってしまえばもう突っ込みたくて仕方がない。
むしろ痛くなってきたような感覚さえある。
でもいつもローは甘いキスから始まり丁寧に愛撫し、入れてからもクロエの様子を見ながら事を進めてくれている。
もちろん欲望のままがっつかれる事も多々あるが、そこに至る迄は優しいのだ。
それがどんなに我慢を伴った上での行為だったのか身をもって体験している。
これからは多少荒くても寛大に見てあげなければと反省した。
心の中で賛辞を送るが現状我慢できるかと言えば無理そうだ。
だけど初めて突っ込まれる側(体はクロエだが)のローに負担が少なくなるよう少しでも解さなければ。
潤う秘部に指を差し込み、オナニーする時のように自分の気持ちのいいポイントをさすった。
「ふっ……っ…」
体を丸め足を閉じて抵抗するローに、力で体を開くよう対抗する。
閉じた足の間に膝を割り込ませ、丸まる背中に舌を這わせばびくっと少し伸びた。
くちゅくちゅといい感じに解れてきて、一回このままイった方がいいよねと思い擦る手を早めもう片方の手で秘芽を捏ねた。
「バカっ…やめっ…~~ッ」
あ、軽くイった。
可哀想なくらい顔を真っ赤にしてるローは嗜虐心を貫かれる。
(あぁダメだ…)
途中でなんてやめられない。
肩で息をしながらこちらを睨むローが愛しくて、キスがとまらない。
「ごめんね、ちょっとしたイタズラのつもりだったんだけど…」
ベルトをはずし、衣擦れの音が再びローの体を固くした。
信じられないという顔もごもっともだ。
結局私はローならばどんな姿でもいいらしい。
自分の姿というのが違和感あるが、表情の作り方や言動がローだ。
舌なめずりをして笑う私は、完全にご馳走を前にした獣だった。