第3章 休暇(前半)
「くっ…」
動きが早まり、小さな呻きと共にローの熱が体に飛び散る。
(熱い…ローも口に含んだからしっかり媚薬効いてんじゃない…)
ゆるゆると余韻で腰を動かしながら、ローは抱えているクロエの脚を食んでいた。
(噛んだり舐めたり、加減のないローの性癖は危ないなぁ)
ズキッと痛む脚を見れば案の定ローの歯形がうっすら付いていた。
「休憩できたか」
「今のどこが休憩なの…」
未だ反り立つそれを見ないようにしてクロエは手をはずしてと動かす。
擦れて赤くなった手を撫でながら、ローはクロエの脚を下ろした。
「終わり、って顔してんな。残念ながらまだ"指"が残ってるぞ」
逃げられないように要所を押さえ、クロエの体をベッドに縫い付ける。
覆い被さりキスをしながら秘部に手を這わした。
「私、もう疲労感半端ないんだけど…」
言葉通りくったりとして動きの少ないクロエ。
今もローに体を弄られても刺激に対する反応しかできないでいた。
「ほら、早く終わりたいなら自分でもやれよ」
クロエの指をとり、ローのと一緒に蜜壺のナカへと差し込ませる。
二本一気に突っ込まれ痛くはないものの圧迫される苦しさで短く息をはいた。
「はっ…あぅ、あっ」
「クロエが好きなのはココ」
ぐちゅっと掻き回すローの指がクロエのを誘導してざらついた肉壁の一ヶ所を擦る。
舌では届かないそこにきた強い刺激にクロエの蜜壺が喜ぶ。
きゅぅっと収縮するのを直に感じ、クロエの頬に朱が走った。
そのままクロエの指を伴ってナカを蹂躙し、絶頂が近くなってきたのを感じとるとローの指はそのままにクロエの指を秘芽に押し当てる。
今度はなにも言わなくても自ら快楽を求めて押し潰すようにそこを弄りだしたクロエの霰もない姿は、ローの腰にゾクッとした快感を与えた。
「あっ…あんっ…ろ、もう…」
「イキそうか?」
こくこくと頷く。
もはや自分の指ごときではいつも与えられるあの強い快感は得られない。
ローの長い指で導いてほしいクロエは腰を揺らして指を奥へと誘った。