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【ONE PIECE】人はそれを中毒という

第20章 番外編 勘違いから始まる


鬼哭を取り外し、両手首を再度背後で結び、余韻で小さく痙攣する体を抱き起こした。
暴れるかとも思ったが、体勢に無理があったからか体力を消耗してくったりとして動かないクロエ。
されるがままに身をローに預け、快感を引き出すように体に触れる手に、猿轡越しにふーっと息を吐いた。

瞳だけは未だ非難の色を携え、ローを見る。
それに薄く笑い返し、膝裏に腕を通してクロエの体を持ち上げた。

「うーっ」
「暴れんな」

まだ続ける気か、と言っていそうな唸りを笑い飛ばし立ち上がる。
鏡のある備え付けのカウンターにクロエの体をのせ、大きく開かせた秘部に、すっかり固さを取り戻した男根を宛てた。

「ふっ…っ」
「力、抜けよ…」

ぎゅぅっと入り口で締め付けるナカに、短く息を吐いてやり過ごす。
クロエの首筋に唇を這わし、ベロリと舐めたり痕を付けたりして気をそらせてやればナカの力が抜け、根本まで押し込むことができた。

再度持ち上げればクロエは体をローに寄せる。
後ろで縛られているためにバランスが悪く、完全に身を傾倒させなければ不安定で仕方がなかった。
そんなクロエをしっかりと抱き止め、あとは自身の腕と下腹部で彼女を突き上げるだけだった。

「う゛…ぅんっ…んんっ」
「はぁ…たまんねぇな…」

弱い所なんて知り尽くしてる。
執拗にそこだけ攻めればあっという間に上り詰め、幾度となく絶頂を迎えるクロエは、いつからか呻きに嗚咽のようなものが混じり始めた。

「大丈夫か?」

一度ベッドへ下ろし、水分を含んで重たくなったマフラーを口元から外す。
外れたとたん息苦しかったのか咳き込むように呼吸した。

「も、やめっ…」

粗方落ち着いたクロエは制止の言葉を言うが、そんなつもりは毛頭なかったために、今度はその口を己ので塞いだ。

「ん…あぁっ」

膨張し、少しの刺激で限界を迎えそうな己のを、キスに気取られているうちに突っ込む。

長くは持たないために、動きは己の快楽を追うためのもの。
配慮なく揺さぶられて苦しいはずなのに、甘い反応を返すクロエが愛しくてしかたがない。

塞ぐ必要もなく唾液を垂らし、快楽に浸ったクロエが腰を浮かす程の絶頂を秘部でダイレクトに感じ、抗うことなく己も精を吐き出した。


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