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【ONE PIECE】人はそれを中毒という

第20章 番外編 勘違いから始まる


強く揺さぶる度に仰け反る白く細い首。
呻く声が漏れるそこに口付け、歯を立てれば一際大きく体が揺れた。

なぜここまでイラつくのか。
恋人としては浅い付き合いでいいと考えていたのではないのか。

ドフラミンゴ相手には命を懸けて挑まなければならない。
おおよそ人の辿る幸せな恋人関係など築いてやれない自分に、それでもいいよと答えたクロエ。
ならばせめて依存しないように、のめり込まぬようにしなければならなかったハズだ。

だから離れて過ごすこの距離は好都合だった。
たまにの会瀬で熱く過ごし、あとは己の道を進むだけ。
体だけの関係といわれようが、それが俺達にとって後々ダメージが少なくすむ、最適なつきあい方だと思った。

「うっ…んんっ、」

足を固定しているせいで体勢に無理があるのか苦しそうにするクロエ。
その苦を耐える顔ですら鼓動を強め熱を膨張させ、狂気なまでにナカを抉っている。

もっと冷静に。
クロエハマるな。

頭の片隅から理性が叫ぶ。

幼い頃から共に過ごし、家族というカテゴリーにいた彼女がいつのまにか女として隣にいる。
それだけでも大分悩んだというのに、ここで彼女にハマってしまったら自分の本懐が危うくなる気さえする。
それだけはだめだ。

だがそんな思いも自分以外の男に寄り添うクロエを見たら霧散した。

取られる
離れていく
クロエが自分のものじゃなくなる

それらが頭を過ったとたん思考が焼き切れたようになにも考えられなくなった。
ただひたすらに自分の元に繋ぎ止めておきたくて、暴力的だろうとなんだろうと必死だった。

「離れるなよ…」

ぽつりと口からでた言葉にはっとする。
クロエを見れば目を見開いてこちらを見ていた。

出てしまった本音を誤魔化すようにクロエの体をひっくり返す。
うつ伏せになってしまえば顔は見えない。

付き出された腰を掴み再びナカに捩じ込む。
跳ねる背中にキスを落とし赤い跡を残していく。

「ふっ……ぅ、…んんっ」

苦しいだろうに、それでも体はローから与えられる快楽に素直に喜び蜜を出す。
自分好みに育ったこのクロエの体に、あの男も触れたのだろうか。
そこまで思考が進めば腰を掴む手に力が入り、子宮口を叩いた先端はクロエが達する刺激であっけなく白い欲を吐き出した。





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