第13章 ハートの海賊団
真っ赤になって言うクロエは「一回でいいからヌいて」と再び男根に唇を寄せる。
「おい、やめろっ」
「んんっ」
今度は全体を手のひらで握りパクリと頭からかぶりつく。
引き離そうとクロエの頭に手をやるが、イヤイヤと軽く首をふり抵抗するものだから、その振られる刺激がローを襲う。
膨張して文字通り凶器となりうるそれを一回ヌいて落ち着かせたいクロエ。
そして意地でもこのままクロエのナカに突っ込みたいロー。
その勝敗はやはりというかローが勝った。
苦しさから僅に口を離した時を見計らい体を離す。
手を翻し能力を展開すれば次に見えたのはベッドルームで、一瞬狼狽えたクロエをベッドに沈ませた。
「俺の勝ちだ」
閉じられないように膝を押さえつけ、腹に付き痛い程に脈打つそれを蜜口に擦り付ければクロエから焦った声が聞こえた。
「ま、ホントに、むりっ…」
「大丈夫だ」
「何がだいじょ…っ!」
「はっ…きつ…」
不安がるクロエには悪いがたとえ彼女の口だろうが手だろうが、最初の射精はナカと決めている。
5日も我慢を重ねた為、既に我慢汁とは思えないほどしとどに濡れているが、そこ以外でイきたくはない。
最高の快楽を、最高の場所で得たい。
少しずつ押し進める腰に、ポタポタと涙を流しながら「待て」と懇願するクロエ。
解すように緩く前後する動きがもどかしくとも確実にクロエを追い詰めていて、押し返そうとしてローの腹を押す手が小さく震えている。
あと少しで全てがクロエのナカに埋まるところでローは動きを止め、流れる涙にキスを落とす。
「ロー…?」
クロエの腕を背に回し、腰を抱き上げるように掴む。
「痛かったら爪立てていいから…」
精一杯の配慮を伝えたローは、悪ぃなと呟くと内に押し込めていた激情のままにクロエを突いた。