第13章 ハートの海賊団
脚の間に座り込んだクロエは完全に勃ちヨダレを垂らす男根を手で包む。
指の腹で上下になぞり、少しの刺激でひくつくのを楽しんでいるのか、ゆるゆると続けられるそれに、もどかしさばかりが募り思わずクロエの手を止めた。
「…遊ぶな」
体を引き寄せ、胸の谷間にそれを埋めれば戸惑うように抵抗を見せるクロエ。
だが最終的には自ら胸全体で包むように手を添え寄せあげる姿に、ローは満足げに口角をあげる。
「やわらけぇ…」
身を寄せ胸の肉圧で上下に男根をしごくクロエ。
その包まれる感覚はクロエのナカとはまた違う気持ちよさが全身をめぐり、思わず熱いため息が漏れた。
ローが気持ちよさに目を細めていれば、クロエは口内で唾液をためる。
溜まったところでちょこんと胸から覗く亀頭部分に唾液を垂らした。
にちにちと唾液のお陰で滑りがよくなった胸に、さらにクロエは口を寄せる。
胸からはみ出る先端に紅く色付く舌を伸ばせばローの体がぶるりと震えた。
「えっろ…」
巷で"パイずり"なる名称で呼ばれるその行為は、もはや視覚の暴力だ。
一生懸命に胸でしごき舌を這わす姿はローの征服欲を大いに刺激し、そして満たしていく。
普段の立ち振舞いから奉仕するようなタイプではない女が、自分の前だけはその姿を変える。
その優越感だけでも甘い刺激が脳から全身に走り、気を抜けばイッてしまう程。
「ろぉ…ひもちい?」
「ぅっ、バカッ」
熟れる紅い舌で先端を包み舐めながら、僅に顔を傾かせて見上げてくるクロエ。
あやうくイッてしまいそうな破壊力のある絵面にローは奥歯を噛み締めた。
まだだ。
イクのはここではない。
だが耐えたことに不満なのか、クロエは眉間にシワを寄せた。
「なんで耐えるの…」
唇を離したクロエに一息つきながらローはむくれる頬を撫でる。
「イクならお前のナカでイク」
窓から見える屋内の時計はほぼ一時間が経過したことを表す。
すぐにでも爆発しそうなものを早く解放したくてクロエを立たせようとその腕をとった。
「やだっ」
「は?」
するりと腕を抜かれ再びしゃがみこむクロエ。
否定された意味がわからないローは再び腕をとって立たせようとするが今度は立ち上がるのも拒否する。
「こんな……こんなの入らない…」