第13章 ハートの海賊団
「デカイ声出すと、他所に聞こえるぞ」
忘れそうになるがここは露天風呂。
周囲も同様に個室の露天風呂があるから他の宿泊客もいるのだ。
慌てて口を手で覆うクロエ。
「っ、中に…入ろっ?」
部屋へと促すクロエだがローにはそのつもりはなく、再び閉じようとする両腿を掴んて押し返す。
「いや、ここでいい」
くぱっと開いた秘部。
小さく震えるそこに口を近づけべろりと下から上に舐め上げれば、声を出さないように息を詰めたクロエに意地悪く笑う。
両手で押し広げたそこにぴたりと唇を合わせ、誘うようにうねるナカに舌を突っ込んだ。
「ふっ…ぁ、」
周りのヒダから浅いところのざらついた壁を丹念に舐める。
固くした舌先でぐりぐりと内壁を押されれば、数日我慢を重ねた体は喜ぶように蜜を吐き出した。
押さえ込んだクロエの口から、ふー、ふー、と興奮した獣のごとく荒い息が漏れる。
快楽に震える脚を肩に担ぎあげると、ローの体に絡ませてもっともっとと頭を引き寄せられる。その緩くも拘束され、恥もかなぐり捨て押し付けられる秘部にローの興奮は最高潮に高まる。
「んっ…ふぅっ、ろ、ロー…ローっ」
ぎゅっと強く目蓋を閉じ、喉を突いて出そうな喘ぎを自分の手を噛むことで耐える。
そんなクロエを眺めながらローは夢中で全ての蜜を舐めとろうと舌を押し込む。そしてもっと出せというように吸い付いた。
「ぃ…~~ッ」
腰が浮くほど痙攣して絶頂を迎えたクロエ。
同時にぴゅっぴゅとローの頬に飛ぶ潮。
最初から飛ばしぎみなクロエに大丈夫かと顔を覗けば、飛んだ水滴をみて顔を真っ赤にしてオロオロとしだした。
「ぁ、ごめんっ…顔に…」
整わない荒い息もそのままにローに手を伸ばし、頬をぬぐうクロエ。
強すぎた快楽に加え、恥ずかしさでこぼれ落ちる涙がどうしようもなくローの雄を刺激してくる。
頬を拭う手を取りべろりと舐めあげれば未だに快楽の余韻が続いているのか、か細い悲鳴をあげた。
「久しぶりの絶頂はよかったか?」
「……」
自身の乱れっぷりに首まで真っ赤にしてそっぽを向くクロエ。
調子に乗って指にがぶがぶと噛みつき遊べば、強めに肩をおされて手が離れた。
「交代!」
場所を入れ替えられ、風呂の縁に座ったローの脚の間にしゃがみこんだ。