第13章 ハートの海賊団

ペロリと出した舌の先をすぼめ、裏スジを根本から先端へに這わす。
カリ部分を唇で食みながら手で根本を握り緩く上下に抜けば悩ましいため息がローから漏れた。

「はやく、」
「んーん。まだ…」

促すように頬を撫でてくる手を無視して先走りとクロエの唾液を手のひらに纏わせる。
滑りのよくなった掌で先端をぐちぐちと捏ね回すように擦れば「ぐっ」と声を漏らした。

「かーわい…」
「てめっ」

少し赤らむ顔でこちらを睨むように見てくるが、次の言葉を言う前にパクリと男根を咥えた。

言葉は途切れ再度低く声を漏らしたローは、お預け期間も長かったのもあって、結構切羽詰まっているようだ。
可能な限りを口内に納め平らにした舌で包みながら口に含みきれなかった部分を手で扱き続ける。

ぐぽぐぽとわざと音を響かせ、くしゃりと髪を掴まれた手に反応するように咥えたまま視線をローに向ければ、色気全開の蕩け始めた顔。

(ぅ、わー…エロい顔っ)

寄せられた眉に少し潤みがちな金の瞳。
奥歯を噛み締めて堪えようとしているのか食いしばった隙間から漏れる荒い吐息がたまらなくクロエの耳を犯した。

「も、いいっ…はなせ」
「んむっ」

押し退けるように頭を掴まれ、抗うにも急所に歯を立てるわけにもいかず、ちゅぽっと音を立てて口から抜かれてしまった。

「あと少しだった…」

文句を言えばしゃがみこんだ姿勢から引き上げられ、噛みつくようなキスが降ってきた。
強めに吸われる唇に答えようとローの肩に手をつけば性急に衣服を剥ぎ取られ、ロー自身も全て脱ぎ捨てると抱き上げられて露天風呂へと向かった。

「開始一時間はまだ愛撫だけだったな…」
「でもここも含めて、だよね」

風呂の縁に下ろされ腰掛けたクロエは、ローの手の平を引き寄せて自らの秘部に押し当てた。

「すげぇ濡れてんぞ」

中指を折り曲げ濡れそぼったナカに押し込めば一切の抵抗なく指が埋まる。
瞳を閉じて感じ入るクロエにキスの雨を降らせながら親指で秘芽を撫でれば、開いた足が大きく跳ねた。

「ぅ、あっ…すご…い…」
「気持ちイイか」
「ひっ…んぁっ」

返事するかのようにきゅぅっとクロエのナカが締まり、両方の太腿でローの腕を挟んだ。