第1章 今の二人
「んぁ…やぁ、」
否定を指す言葉にお預けとか気が狂いそうになる。
彼女の蜜を己に擦り付けて滑りよく入れる準備をする。
そして彼女に何を今さら、と言おうとするより先にクロエが口を開いた。
「擦ら、ないで…早くいれて」
するりとローの腰をホールドする艶かしい足にクラリとする間もなく蜜壺にいきり立つ己のを突き刺した。
「ああぁっ」
ズンッと膨張して、もはや凶器のそれは彼女を突く。
まだ途中までしか入らなかったのは急な圧迫感に彼女の中がキツく収縮したため。
ぐちょぐちょとナカをかき回し、知り尽くしている弱いところを執拗に攻めた。
「あっあぁっ…やめ、そこばかりっ…」
逃げようとする腰に両手で捕まえ、ついでにホールドの緩んだ足を再び己の腰に纏わせた。
彼女の上にさらに体重をかけながら上半身を倒す。
再びキスを欲しがったクロエの要求通りにしてやると同時に更に腰を押し進め、彼女の中に自身を深く沈ませる。
うねうねと絡み付いてくる刺激に短く息を吐いて快感を逃し、クロエの様子を見た。
眉をキュッと寄せて、ローと同じように挿入の快感に耐えているようだった。
「キツイ、な」
「ん…久々だから」
そろそろ耐えられなくなり、ローは緩急つけて動き出した。
しっとりと上気した首筋が艶っぽくて、そこに噛みつく。
再び痛い!と喘ぎの合間に怒られるが、興奮しきった自分に加減など出来るはずもなかった。
思ってもいない謝罪を心で済ませた。
「あっ、あぁ…んぁ、そこっ」
「好きだな、ここ。あとここも、な」
快楽に震える彼女の足を、掴み上げて肩に乗せる。
そうしてより一層深く男根が彼女の奥深くに届き、一際高い声で啼いた彼女は体を仰け反らせた。
「あぁっ…ぁっ…ふかっ……ひぁっ」
がつがつと腰を打ち付けられて言葉が途切れる。
クロエの腰を掴み、あとは己の欲望のまま動くだけだ。
「あっ、ろー…」
「…っ」
「ろ、きもち、いぃっ」
「…煽んなっ」
「やぁっ…あっあぁあっ」
脳天を突く程の快感の末、彼女の体が一段と大きく痙攣した。
つられるようにキツく収縮したナカに、溜まりにたまった白濁したものを開放した。
「あっつ…」
下腹をさすったクロエがぽつりと呟く。
いまだ繋がっていて、己のが入っているだろうそこを擦るクロエにため息をついた。