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【ONE PIECE】人はそれを中毒という

第12章 青紫の眼と新たな仲間


ある程度の処置が終わり、ローはクロエのズボンに手を掛ける。
スキャンした時にも膣内には痕跡はなかった。
しかし、本人の意識のないところで悪いとは思ったが、直接確認せずにはいられなかった。

裾から侵入し、下着の中に手をいれる。
薬での発熱のせいか少し汗ばんでいるが、性的な潤いはない。
秘部に中指を当てぐっと押し込んでみると、ナカは乾き、狭く指の侵入を拒んでいた。

(やっぱり未遂だったか)

あくまでも、先ほどに関しては、だが。

指を抜きついでに衣服を病衣に着替えさせる。
白い肌が今は病的な白さに見える。
血液を採って検査しているが、見ただけでも栄養失調に脱水は確実にあるだろう。
人間、腕からの点滴だけでは長いことは持たない。
起きて経口から栄養を取れればいいが、いつそれが可能になるかはわからない。
ローはもっと太い血管から流し込もうと準備を始めた。





「わかってはいたが、酷いな…」
「えぇ。もう一度海軍の船を爆破しに行きたいくらいです」

ペンギンが検査結果の紙を持ってきた序でにキッチンで水分補給をしていた。
長時間能力を使い、精神的にも少々疲弊していたのだ。

「追っ手は?」
「ありません。流石に真っ二つにされて爆破されたんです。誰も追いかけられないですよ」
「それでも油断するなよ」
「わかっています」

ロー達が戻ってきてから船は全速力でその場を離れている。
元いた海域へと引き返しているのだ。

飲んでいたカップをシンクに置いたローに、キッチンに入ってきたベポが近寄った。

「キャプテン、後で俺、クロエの顔見に行ってもいい?」
「あぁ」
「よかった!じゃぁもうちょっとしたら処置室にいくね」

操舵室での見張りを交代するためベポは部屋を出ていく。
それに合わせてローも検査結果を片手に廊下へとでた。

(…当分の間、動けねェな)

健康な人間から程遠い数値が並ぶ紙に視線を落としながら診察室へと戻る、
出てくる時、色々と過剰とも取れるくらいに機械に繋いできた。
少しでも体が楽になって欲しかったのだ。

(少し装置を変えるか…)

結果を元に違う処置を考えながら、扉を開いた。

「…っ!?」

部屋の中に入ると同時に視界が揺らぎ、床に背中を打つ痛みと、のし掛かる重さに一瞬目を瞑った。
そして、次に開いた時にはクロエと天井が見えた。

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