第9章 シャボンディ諸島
「あ、イっ…くぅっ」
がくがくと震えてきた体を壁に寄り掛からせバランスを取ると、クロエの体を壁に押し潰すように腰を打ち付けた。
「~~っ!」
達した刺激で仰け反った白い喉元にキツく吸い付き歯を立てた。
クロエの痙攣が引いてから床に下ろし、後ろ向きに立たせる。
「お前タフだから、意識飛ぶにはまだ足りねェだろ」
尻を引き寄せ濡れて卑しく光るそこに再び男根を突き立てる。
違う角度から奥に入るそれに強すぎる快感が体を突き抜ける。
「見ろ、この顔…」
「…?」
「気持ちよくて仕方がねェって顔してる」
「ぁっ」
「頭回んねぇんだろ」
手をついたのは鏡で、そこにはローに揺さぶられて蕩けきった顔が見える。
彼の言うとおり、快楽に支配されてなにも考えられてない。
後ろから揺さぶられ、空いた手で胸や秘芽を弄られればすぐに絶頂へと導かれた。
「ロー…」
次々と体制を変えるローも余裕がなくなってきている。
クロエの達する刺激に耐えられなくなってきていているのだ。
男根が体から引き抜かれたタイミングでクロエがローの頭を引き寄せキスをせがむ。
それを受け入れつつも、ローはクロエの片足を持ち上げた。
「んんっ」
開いた秘部に限界が近く膨れ上がったものを一気に押し込む。
それだけて跳ねたクロエの体を抱え直し、絡める舌と抽出に集中した。
「あ、あァっ…ろ、」
支える細い体。
ほぼ片足の爪先で立つクロエはローの体にすがり付き、自分の体重でも深く刺さる杭に体を震わせる。
「全部俺に任せろ。力抜け」
「ひっ…」
肌がぶつかる音にぐちゅぐちゅと泡立つ秘部。
限界が近く既に四肢の力が入らないクロエはローの言葉に全ての力を抜いて体を任せる。
遠慮なしにクロエの体を揺さぶるローの顎に汗が一筋伝った。
「あっ…ろ、ロー…ろぉっ」
「ん゛っ」
「っ…あぁァっ」
久しぶりに聞いたローの低く唸るような声に全身が栗だち、同時に頭が真っ白になった。
体の奥で弾ける精液の熱さを感じながら、クロエは意識を手放した。
「…っ、あぶねっ」
崩れ落ちそうなクロエを抱え直し、そのままずるずると座り込む。
(あー…ホントクセになるな)
胸にクロエを抱き、満足感からその頬にキスを落とした。