第9章 シャボンディ諸島
「こんな反応させないでよ…」
「無茶言うな」
シャワーからお湯を出しながらクロエが勃ちあがってきたものを見る。
そういうクロエの体もだいぶ出来上がっているようで、股がっていたローの腿には石鹸とは違うぬめりがあった。
「ここがいいかベッドいくか、どっちがいいか選べ」
抱き上げられて耳元で聞かれれば、背筋に甘い痺れがはしった。
「…ベッドにいく余裕なんてないくせにっ」
どちらからともなく唇を合わせて口内を貪る。
シャワーヘッドを手にしたローが二人の全身の泡を流していき、体の隅々まで手を這わす。
「人の事言えねェだろ」
「んっ」
這っていた手は秘部の割れ目に触れ、指を折るとくちゃっと水とは違う音が聞こえた。
すでに股から伝っていた愛液を指で撫で上げ、そのまま一気に2本差し入れる。
抵抗なく入るそこは、かき混ぜれば風呂に入る前に解き放った痕跡が少し流れ出てくる。
ぐちぐちとかき混ぜれば泡立ち、肩にしがみついているクロエの体が揺れた。
「んぅっ…は、ロー…」
「なんだ」
「も、大丈夫だから…」
はやく入れて。
ぬるぬると先走りで濡れる男根を握られ催促される。
一度手を離しクロエの腰を自分の真上に持ち上げ、ナカに入るようゆっくりと下ろした。
「…っ」
「ッ…息吐け、」
ぎゅうぎゅうと締め付けてくるナカが気持ちよく、しばらく腰を小刻みに揺らして感触を楽しむ。
次第に圧迫感に慣れたクロエはローの肩から体を起こし、自分でも腰を揺らし始めた。
「ん、ん…」
後ろ手にローの膝に手をつき、良いところに当たるように腰を動かして快感を得るクロエ。
ずっぽりと挿入されているのが丸見えな体制に、視覚が犯され興奮するのが分かる。
それが伝わったのか、一段と膨れたナカのものにクロエが薄く笑った。
「首につかまれ」
ローの言葉にクロエが手を回したのを確認すると、膝裏を持ち上げてクロエを抱えて立ち上がった。
「っ、あぁっ」
より深く刺さる刺激に軽く達するクロエ。
落ち着くのを待たずに腰を打ち付け始めると落とされまいと抱き付く力が強くなった。
「ひっ、あっ…ん、ろぉっ」
ばちゅ、と打ち付ける度にバスルームに響く音。
恍惚とした表情で与えられる刺激を享受するクロエ。