第2章 花笑み 琲世
私は琲世にされるがままで、悔しくなって琲世に馬乗りになった。
そうしたら琲世は少しびっくりした顔をしたけど私の後頭部を引き寄せてまたキスをされた。
んぅ、んっん、ちゅう…っ
私は息も絶え絶えになって、気づいたらスーツのスカートに琲世の手が入ってきて、太腿をやんわりなぞられる。
ビクビクと身体が勝手に反応して、
「ひゃっんっ」
って、勝手に声が出た。
そしたら、また琲世が私を下にして今度は私の太腿を舐めだした。
「あ…ダメ!琲世っ…んん、なんか変な感じするっ」
ちゅっちゅっと、太腿を吸うように舐める琲世はただただ官能的で、ただ女の子として見られたかっただけで行った行為がここまで発展するとは思ってなくてひたすらに動揺してしまう。
ちゅっちゅっ、と太腿にキスされてると思ったらちょっと強めに吸われ少しピリっとする痛みを感じた。
「琲世…?」
わたしが呼びかけると太腿の隙間から琲世が私を見る。
「なあに?のここ、美味しいよ」
私、琲世の何かしらのスイッチを押してしまったようです。
「…琲世、は、恥ずかしい…」
「でも、が誘ってきたんだよ?ボクがどんな思いでずっと我慢してきたとおもってるの?キミはいつも勝手だ」
禍々しい妖艶さとを纏いながらイラついたように話す琲世。
いつもの弟みたいな琲世とは別人…。
「…がボクのベッドに勝手に入ってきて寝たり、無防備な格好して歩いてたり、ボクに抱き着いて来たり、その度に兄弟のように接してきたボクの努力を台無しにしたんだよ?…覚悟は出来た?」
年頃の男の人が我慢してるなんて露知らず、私、何も考えて無かった…。