第2章 花笑み 琲世
そのあと遅刻寸前でCCG支部へ琲世と出勤すると、出会った瞬間に倉元さんに捕まった。
「お前たち遂にか!!」
と、倉元さんに言われてえ!なんで一瞬でバレたの!と、思ってたら琲世がふふって可愛く笑う。
え?って顔する私に、…昨日何回抱かれたの?
なんて聞いてくるから顔から火が出るかと思った。
ふらふらしてたら琲世に肩を抱かれて、
「なんだか止まらなくなっちゃって、ごめんね?」
なんて、言ってくるから意識が無くなりかけた。
倉元さんが私をちらちら見ながら
「琲世!首筋に付けすぎ!」
首筋?何?
と、思って琲世を見ると
「ほんとは食べちゃいたいくらい可愛かったんでこれでも抑えた方です」
なんて言いながら私の首筋をするんと撫でる。
「ひゃっ…」
って声が出ちゃってまた顔が熱くなる。
「あ、倉元さんに興奮しないでくださいね?」
にこりと笑う琲世。ちょっと怖い。
話をしてたら有馬さんが来た。
「あ、有馬さん~!」
私はあまりの慣れない状況に有馬さんのとこへかけよる。
「ああ、おはよう」
よしよしと頭を撫でられたと思ったら、じーっと有馬さんの視線が私の首筋に。
「琲世…、の肌にこんなに沢山痕を残すのは辞めなさい」
有馬さんが琲世をちらりと見て言った。
琲世が少しだけしゅんとして
「控えめにします」と、言った。
「、こことここ、あとここ。それからここも。少し隠しなさい」
「はい…」
少し熱くなった頬にぴとっと有馬さんのひんやりとした手が触れる。
「琲世はやさしくしてくれた?」
「!」
有馬さんまでそんなこと…!
意地悪に笑う有馬さん。
「琲世はずっとに片想いをしてたからね、琲世の歯止めがきかなくなったら俺にすぐ言うんだよ?」
「え…琲世が私のことすき?」
有馬さんはクスッと笑って琲世を見る。
琲世が私のとこへ来て、ちょっと疑うような目を向けていた。
「有馬さん、に変なこと言ってないですか?」
「言ってないよ。じゃあ、今日も2人ともいい子にね」
有馬さんはお父さんの顔をして行ってしまった。
琲世の顔を見たら目が合った。
弟みたいな顔してる。
「のこと、僕は姉弟だとは思ってないからね。前からずっと。」
「…うん」
fin.