第3章 親友と君と
「わたしはそろそろ寝ようかな、明日楽しみにしてるね」
そう言って自室に戻ろうとした時に気がついた。そういえば、ベッドはまだ買ってなかったんだよね…
「あの、慧太くん!」
「那子さん?」
自分の部屋に向かおうとしていた彼を呼び止めた。慧太くんだって早く寝たいだろうけど、このままでは寝る場所がない。ソファーでも寝れないことはないけど…わたしは慧太くんと一緒のベッドで寝たあの感触が忘れられなかった。
「今日も一緒に寝ていい、かな……?」
さすがにだめかな…?と恐る恐る訊いてみると、彼は快諾してくれた。