第2章 ふたり
「ごちそうさまでした!」
食べ終わったからこれ洗うね、とわたしは言い、キッチンへお皿を持っていく。
軽く鼻歌を歌いながらお皿を洗っていると、慧太くんも食べ終わったようで。隣に並んで手伝ってくれた。なんて気の利く人なんだろう。
ふたりで洗うとやっぱりあっという間に終わったので、わたしはソファーに座ってのんびり過ごすことにした。
ふわふわ~、と意識を手放していたら、いつの間にか寝てしまっていたらしい。次に目を開けた時には、お腹にタオルがかけられていた。
寝ぼけたままの意識で、慧太くんがしてくれたのかなぁなんて呑気なことを思っていたら、目の前に彼がいた。しかも、すやすやと寝息を立てて夢の中である。