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【イケメン王子】野獣なジンさん(R18)

第12章 おはようのキス 番外編(レオンルート)


「なぁ、そこまで言っておいて関係ないはないだろ。聞かせてくれよ。」
レオンの手が私の頭に伸びる。
優しい手つきで無骨な手に撫でられる。
「本当に!大丈夫だから!」
頭を撫でる手が気持ちいい。もっと撫でてほしい。。でも!レオンには婚約者がいるわけだから、こんな優しさに甘えていていいはずがない。
レオンのこの優しさは残酷すぎる。
「レオン、ダメだよ」
「ダメって何が」
優しい笑みを浮かべてレオンが言う。
「あのね、そんな風に優しくすると普通、勘違いするから」
「勘違いじゃねぇよ。。」
「え?んっっ」
気づいた時にはレオンにはキスをされていた。
「んーっ!」
翻弄されそうになるところを必死に踏みとどまって、逃れようとするのに、レオンはがっしりとした腕で私をホールドしていて逃してくれない。たまに軽いキスをされたことはあったけど、こんな深くにまで舌を入れ込んでくるようなキスは初めてされてしまった。
このままずっとキスしていたい。
だけど、婚約者がいるって知っててこんなことやっぱりできない。

「レオンのばか!!」
私は、なんとかレオンの口づけから逃れて叫んだ。
「婚約者がもう決まってるって、私知ってるんだから。やめてよ。。」
口に出して言うと絶望的な事実に胸が抉られる思いをする。
好きだけど、好きになっちゃいけない人なんだ。
「それに、私は」
今日ジンさんに会議の前に襲われたばかりだったのだ。。しかも、以前から何度も抱かれてしまっている。
レオンへの叶えられない恋心を抱えたまま、快楽に流されてしまったこともある。。自分から欲してしまったことだってある。

流石にそこから先は言えなくて言い淀んでしまう。
レオンはそんな私を見ると天を仰いでふーっと息を吐いた。
「レオン?」
「婚約者がいるのはまぁ、事実だけどな。そんなにあったこともない、そんな女とさぁ決まりだから結婚しろって言われても俺は納得できないんだよな」
「そう、なんだ」
「俺の婚約者については、俺が気にしてないからお前も気にするな、以上。わかったか?」
「う、うん」
レオンの勢いに飲まれて思わず頷く。 
「で、それは問題なしということをふまえて、ロロは俺のことどう思ってるわけ?」
端正な顔がまた私の顔の前に近づく。些細な表情の変化も見過ごさまいとする決意を感じる。
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