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【イケメン王子】野獣なジンさん(R18)

第12章 おはようのキス 番外編(レオンルート)


コンコン!
とドアをノックする音がする。
「おい、ロロ、俺だ。ドア開けるぞ」
と声がしたと同時に、思い人であるレオンが部屋に入ってきた。
「レオン!!??」
まさか、レオンが私の部屋に来るとは思わなかったので、びっくりして固まってしまった。
「どっ、どうしたの?」
「いや、どうしたって。。お前がどうしたんだよ。急に今日の会議休んで」
スッとレオンがベッドの側に寄って私の目線に屈んでくれる。
「急に体調悪くなったって聞いたから、心配して来たんだが、、具合はどうだ?」
そのまま、端正なレオンの顔が近づいてくる。
「ちょっと、気分悪くなっちゃっただけだよ。心配してくれてありがと。今は大丈夫だから。。」
「大丈夫じゃないだろ?」
レオンは私をまっすぐ見据えて言ってくる。

真っ直ぐな瞳に全てが見透かされそうで、こわい。
私はレオンのことが好き。初めて会った時から、物語の主人公みたいに強烈な存在感を放つレオンに惹かれてしまっていた。だけど、レオンには婚約者がいるということを知って、ショックを受けてて、そんな時にジンさんと関係をもってしまったことがある。今朝だって会議の前にジンさんに襲われてた。なんて絶対に知られたくない。

「そんなこと」
ないと言おうとして、ぐっと堪えていた目から涙が落ちる。
「ほら、なんかあったろ言ってみ?」
レオンが私のベッドに腰掛け、私の目からこぼれた涙の跡を指で拭う。
「・・・」
ふるふると首を振る。
「大丈夫だからっ、レオンには関係ないからっ」
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