第6章 大浴場で
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お風呂に入りにきただけなのに、またなし崩し的にジンさんと関係を持ってしまった。。
頭を抱える私の横で、ジンさんはニヤニヤしている。
「ロロ?のぼせたのか??」
などとからかうような口ぶりで聞いてくる。
今はさすがに二人とも服を着替えて、城の長い廊下を自室に向かって歩いているところである。
ジンさんは大浴場で散々いたした後、
「ロロを部屋まで送る」と強引についてきたのだ。
「こんなフラフラした状態で、城のやつに見つかってナニかあったら問題だからな」
と、私をフラフラにした張本人が言うか!?それ?!
「歩きにくいならお姫様抱っこしてやるぞ?」
とか
「俺の部屋が近いから来るか?」
など道中散々からかわれながら歩いてきたけれど、私の部屋に着くと特に何もせず、
「じゃあな」
と頭をポンポンと叩いてから去って行ってしまった。
本当に心配だったから送り届けてくれたらしい。
紳士なのか野獣なのかよくわからない人だ。。。
複雑な気持ちで、私はジンさんの後ろ姿を見送ると、自室に戻りベッドに倒れ込んだ。そして、意識を失うように眠るまで数刻とかからなかった。。
***第6章 終わり***