第1章 拘束
身体は後ろ手に縛られて、ジンさんの太い指が私の大事なところをグチャグチャといやらしい音を立てながらかき乱している。
恥ずかしい姿で喘ぐ私を、ジンさんに見られていると思うと恥ずかしさでどうかしてしまいそうになる。
「ダメっ!!いや!イッちゃう!!」
もう少しで絶頂まで行ってしまいそうになったその瞬間、スッと蜜壺から指が抜かれる。
「あっ、、」
なんで。。と言いかけて、その続きをねだっているようなはしたなさを感じてどうしようもなく恥ずかしくなる。
「いや〜このまま指でイかせるのも勿体ねえしな。。」
くっくっと低く笑う声がする。
「ジンさん、ひどいです。。」
よくわからないうちに目隠しされて、視界も身体の自由も奪われて、そんな状態でこんな一方的に辱められるのはひどい。。
「なんで、こんなことするんですか?今すぐ自由にしてください」
震えそうになる声を必死に押さえながら、私はジンさんに向かって言った。
「ん〜なんでこんなことするのかってなぁ。。そりゃぁロロが一番分かってんじゃねぇか?」
「え?」
ドキリとする。
「婚約者のいる男に惚れちゃだめだろ?」
気付かれてた。
私は、ベルとしてこの城で過ごしているうちに、第四王子のレオンに恋をしてしまった。
「あいつも、その気にさせるようなこと言うからな。最初から婚約者がいるって伝えとけって話だ」
本当だよ。婚約者がいるなんて、あんまりだよ。それを知ったのは、私がレオンを愛してしまった後だった。私みたいな庶民が王子様に恋するなんて本当にバカだったんだ。
「俺は怒ってるんだぜ?」
優しいけど、凄みのあるジンさんの声が耳元で聞こえる
フッと耳元で笑う音がして、耳の中に舌をいれてくる。
「なっ!?」
今まで感じたことのない感触に体が震える。
ピチャ、ぴちゃ。。
耳を舌で弄ばれる。
「はんっ」
思わず甘い声が漏れてしまう。
「はは、いちいち反応が可愛いな、ロロは」
笑ってるような声で、ジンさんの凄みのある雰囲気が崩れない。
「ジンさんが、なんで、おこって。。」
「そりゃぁそうだろ。」
ジンさんが私の目を、覆っていた布を外す。
「なんで俺を最初に選んでないんだよロロ」
そこには真っ直ぐに私の目を射抜くジンさんがいた。
「ジン、さん。。」
「あいつのことは、忘れろ。俺が忘れさせてやる」