第1章 拘束
ぐちゅ・・くちゅ・・・
ピチャピチャ・・
まどろみの中、淫靡な音が聞こえて来る。
「ん・・・」
下腹部にモゾモゾと温かい感触がして、ハッと目が覚めた私は起き上がろうとして、起き上がれなかった。
何か手を後ろ手に縛られて、ふわふわした布団に寝転がされているみたい。
目を開いても暗闇の中。ここは、どこ?
「ん!!」
誰かに助けを呼ぼうにも声もあげられない。
これは、なに?
口に布のようなものをかまされていて声も出ない。
相変わらず、自分の下腹部には何か温かいものが触れていて、ゆっくりとお腹の上をなにかが這い回っている。
てか、これは、人?人の舌だ。その舌が、お腹の上を這い回り、私の乳房をペロリと舐め上げた。
「んんんんうっ!!」
声にならない悲鳴を上げる。
「お、やっと起きたか」
私の胸を舐めたらしいその人は、愉快そうな声を上げた。
この声は聞き覚えがある。この人は・・・
ジンさん?!!
私の声は相変わらず、口に加えられた布によって遮られてしまっている。
「おぉそっか、ごめんな、それじゃぁ喋れなかったな」
ジンさんらしき男は、優しい声色で私の口を遮っていた布を外した。
「ジンさんなの??」
震えそうな声で、問いただす。見えないけれど確実にそこにいるだろうそのひとに向かって。
「正解、よく分かったね」
そういうと、ジンさんは私を抱き寄せ、口づけをしてきた。
「んむぅ!!ふぅー!」
必死で抵抗しても、ガッチリとした身体に抱きしめられて微動だにできない。
口の中にジンさんの舌が入ってきて、私の舌を味わうように動き回る。
「やめっ」
「やめねぇよ?俺は」
ジンさんは優しいけれど凄みのある声を私の耳元で聴かせてくる。
色気がありすぎるジンさんの声を間近で聞いてしまい、怖いのに胸がドキドキしてしまう。
「それに」
ジンさんの指が私の下腹部に沿って降りて来る。
「ここはやめて欲しくないみたいだけど?」
「あっ」
ぐちゅ。。
ゆっくりと、長い指が蜜壺の中に入ってくるのを感じる。
一本の指が入って的確に私の気持ちいいところをかき回してくる。
「あっいやぁ。。」
自分でもどうかしてるぐらいに感じているのを自覚する。
一本の指が、二本の指になりさらに複雑に動いて蜜壺をかき回す。
「ダメなの!それダメになっちゃう!!」
悲鳴のような声を出すも、ジンさんの指が止まらない。