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【イケメン王子】野獣なジンさん(R18)

第3章 雨宿り


「ふーん、ロロちゃんって言うのか〜」
警備兵のうちのちょっとチャラそうな男の人が私の顔を覗き込んでくる。
「とりあえず火に当たらせてくれ、風邪ひいちまう」
「あぁ、こちらへどうぞ」
警備兵たちが奥の暖炉の方へジンさんと私を連れて行く。

ジンさんは机の上にドサドサと着ている物を脱いでいく。
私はジンさんの服を暖炉の前に広げようとしたところ、
「おい、ロロお前も脱げよ」
上半身裸になったジンさんにこともなげに言われる。
「!!っ私はこのままで大丈夫ですから!」
知らない警備兵さんたちのいる前で服を脱ぐとかありえない!
「ロロちゃん、手伝ってあげようか?」
と、先ほどのチャラい警備兵に上着をまくられる。
「きゃっ!!ちょっと、やめてください!」
慌ててその手を振り払おうとすると、
「はいはい、このままじゃ冷えちゃうからね」
別の方向から手が伸びてきて、私の体にぴったりとはりついていた服を剥がし始めた。
ちょっとこの人たちどうなってるの!??

思わず、ジンさんっと助けを求める目でジンさんを見ると、ジンさんはニヤニヤしながらこっちを見ている。
特に止めようというそぶりもない。
「はいはい暴れないで」
精悍な顔つきの男たちが次々になれた手つきで服を剥いでいく。
ついに私は男たちの目の前で下着姿になってしまっていた。

「ロロちゃん、綺麗だね」
「ここ女っ気ないからなー」
「ロロちゃん、恥ずかしがってる顔も可愛いね。」
「雨が止むまで俺たちといいことしようか?」
「じゃあ俺からやっていい?」
警備兵の人たちは私の体を見ながら勝手に盛り上がっている。

「ねぇロロちゃんは俺たちのうち誰から相手してくれる?」
「そんなことしません!」
「やっべ、マジ可愛いわ」
男たちは私の反応を見てさらに盛り上がっている。
警備兵の人たちってもっと、なんというかもっと真面目な人達だと思ってたのに!

こんなところで助けを求めるのも変だけど、ジンさんの方を見ると、私が大事に持っていた本を開けて読んでいた。
「ジンさん!ちょっとこの人たちどうにかして!」
私が声かけるも、ジンさんは
「そうだな、雨が止むまで相手してもらったらいいんじゃねーの?」
と本に目を落としたままこともなげに言う。
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