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明日も君の隣で【twst】

第7章 遊びのくせに【フロ監】


「あ、あのせんぱっっ…!!」

「…息、止めときなよ」

「え」



水の中へと、沈んでいく。
フロイド先輩は私を離さず抱きしめている。
私は息ができなくて涙が出た。




「っっっっっっはぁっ…!!げほっ…げほっ……」

「………」

「なんで沈めたんですかっ…息できなくて死んじゃ…っ」

「————」




私を抱いたまま先輩は顔をグッと上に向けた。
そして、息をする間もないようなキスを落とした。




「っ…」

「…なんで、こんなことしちゃったんだろうねぇ…」

「…ほんとですよ…」

「…オレさぁ、小エビちゃんが入学した時から雌って分かってたんだぁ」

「え…」

「案外鼻が効くんだよねぇ…」

「そ、うですか…」

「…可愛いよ。……小エビちゃん」

「…」




先輩は私の濡れた髪をそっと撫で、頬に手を添えた。
ひどく暖かい瞳だった。





「…ごめんねぇ、ほんとはこんなことするつもり無かったんだけど」

「………」

「オレと付き合ってくれる?」

「…」

「何その目ぇ…答えてよぉ」

「……ずるいです…」




先輩の瞳に見つめられると、どうしても固まってしまう。
…好き、だから。




「小エビちゃん茹でだこみてぇ。可愛い」

「…からかわないでください」

「……からかってねぇし」

「…」

「付き合ってくれる?」

「…………はい」

「…よかったぁ…っ」



安心したウツボの人魚は、
いつもの面影ひとつない顔で笑い、涙を零した。


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