• テキストサイズ

明日も君の隣で【twst】

第8章 特別友情価格【ラギ監】


今の一年…一個下の学年が入学した時、サバナクローでは少し噂になっていた事がある。



『メスがいる』と。



さすがに取って食うような真似をする奴はいないとは思うが、
弱肉強食の世界。
いつも飢えているような雄しかいない寮生。
正直心配というか。気の毒というか。




「おいラギー」

「なんスか」

「一年のメスはどこにいる」

「…は?」



まさかとは思うが寮長が真っ先に手を出すなんてことが…?
ただレオナさんの事。
王室育ちなら下手な真似はしないだろう。



「あーオレも分かんないんで探してくるっス」

「じゃあいい」

「え」



そのまま床に寝てしまった寮長。
だらしねぇとかそんな感情はとっくに捨てた。
最早潔くて良いと思う。





そんな矢先。





「どこここ……」

「?」

「あっ…すみません…レオナっていう人知りませんか…?ライオンらしくて…」

「レオナさんならあそこっスけど…」

「ありがとうございます…!!」

「は、はぁ…」




涙目でそう聞いてきた小さなメス。
なんだか必死そうなのが気にかかるけど…
今度お礼を徴収しに行こう。
ただそれくらいの気持ちだった。


/ 120ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp