第7章 遊びのくせに【フロ監】

授業後、特に予定も無いのでクルーウェル先生のところに遊びに行くことにした。


「こんにちは〜」

「仔犬か。どうした」

「暇なので遊びに来ました」

「そうか…そこのソファにでも座っておけ」

「はーい」



先生は立ち上がると、コーヒーを淹れてくれる。
あのモフモフに埋まりたい…



「仔犬。ココアもある」

「じゃあココアが良いです」

「分かった…そういえばフロイドがお前を探していたぞ」

「え」

「付き合っているのか？」

「いえ、全く」

「そうか…仲が良いように見えたが」

「いえ、まっったく」

「お前はアイツを好きじゃないのか」

「好きではないですね。」

「学生生活も長くはないんだ。楽しめよ」

「いやほかに選択肢をですね…」


先生は淹れたココアを持ってきてくれた。
なんとアイス付き。
先生優しい…！



「仔犬は猫舌だろう？」

「そうです…！ありがとうございます！」

「…それで。お前は好きなやつはいないのか？」

「ごふっ…い、いません」

「本当か？」

「はい」

「トレイはどうだ」

「イチオシですか？」

「まぁ…他のよりはマシだろう」

「そうですね。優しいしお兄ちゃんだと思ってます」

「お前はどんなやつがいいんだ？」

「む。私も普通の人が好む人が好きです」

「例えば？」

「優しくて、面倒見が良くて、…笑顔が素敵？な人ですかね」

「ほう。それ、誰にでも当てはまらないか？」

「た、確かに…」