第7章 遊びのくせに【フロ監】
恋がしたい。
元の世界ではー…という訳でもないけれど…
特に好きな人がいる訳でもない。
最近クラスメイトがタイプの女の子の話をしていたからかもしれない。
「…恋、したいなぁ…」
「あれぇ小エビちゃん。何してんの?」
「あ、こんにちは。少し考え事をしていました。」
「へぇ〜どんな?」
「えーっと…それは……」
「好きなやつとかぁ?」
「まぁそんな感じかと」
「へぇ…どいつ?」
「あ、えー…………」
どうしよう。好きな人いない。
でもいるって思ってるよねフロイド先輩…
どうしよう…
「は?カニちゃんが好きなの?」
「え?」
「今『エー』って言ったじゃん」
「いや違……そ、そうです!エースです!」
「ふーん…あんなのが良いんだ」
「え?いや…あんなのって…」
まぁいっか。エースなら分かってくれるでしょ。
そんなに口外する人でも無いし。
「オレにしときなよぉ…」
「え、いやいや。フロイド先輩イケメンなんだしわざわざ私と付き合わなくても〜」
「はぁ?」
「え?」
「本気で言ってんのぉ?」
「はい」
「ありえな…」
「フロイド!お前全く授業を抜け出して何をしているかと思えば…」
「私は授業終わってからここにいました」
「ユウさんは大丈夫でしょう。真面目ですから」
「はい」
「さぁ、さっさと帰りますよ」
「え〜…やだぁ」
「それではまた。」
「は、はい」