第6章 そんな君だから【エー監】
「そう。今さー良いところまで行ってる気がすんだよねー」
ハーツラビュルの壁に飾ってある絵画の女。
名前はマリア。この寮の生徒の中に、マリーのことを好きな奴もいるらしい。
「へぇ。やるじゃない。そんなに簡単だと思わなかったけどね?」
「頑張った。けど…」
「?何よ」
「あいつの好きな人がわかんねーんだよな」
「あらそう。」
「マリーから見て誰がかっこいい?」
「そうね…私はこの寮の子とこの寮に来たことある子しか分からないけど…」
「…」
「まぁ、トレイとかじゃないの?」
「…だよなぁ…」
「女の子相手ならケイトもかも。」
「うーん…」
やっぱそうか…ケイト先輩は分かんないけど、でもワンチャンあるかも。
「エースもイケメンだと思うわよ。それなりには。」
「何、それなりって。それなりじゃ困るんだけど」
「えー…そんなこと言われても…私はクルーウェル先生が好みなのよ…」
「女ってみんなあの先生好きなの?」
「私は、って言ってるじゃない。あの子は分からない。心配しなくてもあの子も他の絵たちに相談してるわよ。聞いて来なさい」
「…その手があったか…サンキューマリー」
「はいはい。じゃ、頑張りなさい」
マリーと話し終えた後、上着を持って学園に向かう。
その前に風呂入るけど。
「…こんな時間になんでいるんだ」
「え、すんません。落とし物したかなーって。」
「そんなもの夜に探して見つかるのか?」
「わかんないけど探すしかなく無いっすか?」
学園に着くと、運の悪いことにクルーウェル先生に会ってしまった。