• テキストサイズ

明日も君の隣で【twst】

第6章 そんな君だから【エー監】


「…エ、エース…?」

「…ユウのバカ」

「…なんでこんなこと…」


ユウの首についた歯形…では無く痕。
噛み付いたとはいえユウに痛い思いをさせるのはいかがなものと、百歩譲ってキスマ…をつけておいた。


「エースのバカ…誤解されたらどうするの…」

「お前好きな人誰なの?」

「エースが言うまで教えない」


頑なに教えてくれねーじゃん。
俺が言うまで、とか。
俺が言ったら告白じゃんか。


「あーあー分かった。」

「…」

「3秒だけ時間…いや、1秒でいいわ。時間ちょうだい」

「…逃げる気?」

「ここまで来て?まぁその手もあるかな」


ニヤリと笑うと、ユウは不服そうな顔をした。
脈あり、かな。
俯くユウはやけに可愛くて。


「俺の好きな人、ね…」

「…っ!」

「…馬鹿で、正直で、こうやって抱きしめてもなーんも意識してくれない、可愛い子。かな」

「……」

「…引いた?」

「…」

「ま、これでお前の好きな人も聞けるしな。で、だ…れ……」


抱きしめたままの俺の制服を、きゅっと握った。
俯いたまま、ユウは何も言わなかった。


「…おーい、聞こえてる?」

「…エースのばか。」

「はぁ?なんだよお前…っ」


後ろからユウの顔を覗き込むと、腕に顔を埋めてきた。
え、え…何…ユウってこんな可愛いことすんの?


「ユウ…?」

「…トレイ先輩じゃない…」

「いや…だから」

「……かっこいい人。」

「それ答えになってなくね?」

「…だって私がかっこいいって思う人一人しかいないもん」
/ 120ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp