第2章 『先輩』じゃなくて【ケイ監】※微裏(仮)
—ケイトside—
走っていくユウちゃんを追いかけた。
何でトレイくんと部屋にいたの?
オレじゃ不満だった?
追いついてどうするのか、それは考えていない。
気がつくとユウちゃんは立ち止まっていて、泣いていた。
『好きなのはケイト先輩だけなのに』
反射的に名前を呼んだけれど、返事はない。
それどころか、こっちを向いてすらくれない。
なんで…?
こっち向いてよ。
いつもみたいに可愛くケイト先輩って。
ふと思い出す『ケイト先輩は独占欲は無いんですか』というトレイにされた質問。
「…あるよ」
「……!ケ、ケイト先輩っ……」
ユウちゃんを後ろから強く抱きしめる。
「オレにだってあるよ。独占欲。本当はすっごい独占したいよ。」
嫌なんだよ。
ユウちゃんからオレンジじゃない、
トレイくんの匂いがするから。