第2章 『先輩』じゃなくて【ケイ監】※微裏(仮)
授業が終わり、会いに行こうと思ったのに肝心のユウちゃんが見当たらない。
「あ、エースくんユウちゃん知らない?」
「!ケイト先輩…」
「え、何その反応」
「いやあいつ午後から様子がおかしいんですよ。上の空で」
「そう、なんだ…」
「ユウならさっきトレイ先輩とどっか行ってましたよ。」
「は?…あ、そうなんだ。ありがとね」
結構威嚇したはずなんだけど。
あれだけじゃびくともしないって事?トレイくん。
いつもいるはずのキッチンにはおらず、行きたくはないけどトレイくんの部屋に行く。
…やっぱり。中から話し声がする。
おまけに私のことなんかどうでもいい?違うんだユウ?
何を話してんの?
まさかユウちゃんトレイくんとそういう関係だったりする?
堪らなくなって部屋のドアを開ける。
二人ともびっくりした顔をしているし、トレイくんなんてどこか絶望を感じる顔をしている。
は?マジなの?
急に飛び出していったユウちゃんを反射的に追いかける。