第4章 グリムは知っている
サム side
『はは。“兄”として情けないですね』
そう言って笑った小鬼ちゃん
秘密の仲間達が教えてくれた
“女の子”だと
“弟”と“モンスター”を守って、右も左も分からない状態で自分自身も偽って、毎日頑張っている
サム「小鬼ちゃんは頑張り過ぎなんだよ」
去っていく後ろ姿に小さく呟く
サム「……バイトか…」
探していると言っていた
ここで働かせる事も出来るけど…
サム「……秘密の仲間達に相談かな?」
毎日毎日頑張っている小鬼ちゃんが、少しでも楽になれたらいいな
サム side終