第3章 休み時間
「おい、アレ魔法が使えねえ奴の1人じゃね?」
「兄弟だか何だか知らねぇけど図太いな」
「早く退学しろよ」
いつも騒がしいエースとデュースがいないから、悪口もハッキリ聞こえて来る
『(……疲れたな)』
ボーッとそんな事を思う
好きでこの世界に来たわけじゃない
魔法が発達した世界、自分達は化学が発達した世界
常識も通じない
グリム「ムカつくヤローだゾ!…ぶな!?」
『はいはい、大人しくして』
怒ったグリムをあやす様にトントンと優しく背中を叩く
グリム「なんでお前は言い返さないんだゾ!?」
『…優にも被害がいったらどうするの?それにグリムだって危ない』
だから私は三猿になる
見ざる、聞かざる、言わざる