第9章 少女昏睡状態
クルーウェル side
いつもの無表情のは俺にも頭を下げた
『ご迷惑お掛けしました』
“甘える事を知らない”
クロウリーの言葉が蘇る
大人びてる
15,6と言ったらトラッポラ達みたいなヤンチャをしても可笑しくない
それもない
『…?どうかしましたか?』
自分より相手を気遣う
クルーウェル「お前は甘える事を覚えるんだ」
『…え?』
無表情ながら小首を傾げる
『十分です。むしろ甘えさせて貰ってばかりで申し訳ないです。戦闘に置いては私は足でまといです。魔力がないから皆さんに助けて貰ってばかりで』
それは甘えでない
仕方ない事だ。なのにはそれすらも甘えとして取ってしまう