第9章 少女昏睡状態
ギュウッと強まる力
『よしよし、いい子だね』
ポンポンと優しく背中を撫でる
『何日なんだろう?……喉乾いた』
ふと横を見ると水が置いてあった
それに手を伸ばし、喉を潤す
『………ふぅ』
自分では少しのつもりが体は水分を欲しがっていたようで、ペットボトルの水を飲み干してしまった
サァァァッと風が吹く
『……〜〜♪』
2人の好きな歌が静かな保健室に響く
優しい歌声
風が吹き、カーテンが靡き、優しい歌声を乗せる
エース「起きてるか?今日デュースがって…」
エースは言葉を切った
そこには2週間眠り続けていたが起きており、寝ている優とグリムを撫でながら歌っていた