第9章 少女昏睡状態
『今起きるよ』
それは私の意思
強く起きたいと思う意思だ
『……ありがとう』
その空間にお礼を言う
『でももう起きるよ』
私がそう言うと一筋の光が差し込んだ
いつまでも眠っては居られない
優とグリムを安心させる
『だから、もういいよ』
私が起きたいと強く思うと光はどんどん強くなる
その光の方へ足を向ける
優達を安心させる
何日眠っていたのか分からないけど、それでも“姉”としての役目を務める
光の方へ走ると、声が聞こえた
「本当にいいの?」
『……いいよ。ありがとう』
「そう…」
私はその光へ飛び込んだ
side終