第9章 少女昏睡状態
ディアソムニア寮
ピシャーンッと外は雷が鳴り響いていた
マレウス「人の子が…?」
リリア「みたいじゃな。マレウスどうする?見舞いに行くか?」
セベク「僕もお供致します!!!」
シルバー「……煩いぞ。セベク」
けれどマレウスは自身がディアソムニア寮の寮長で、妖精族の末裔の長だと打ち明けていない
『ツノ太郎!』
優しく声を掛けられ、恐れも怯えもなかったは真っ直ぐにマレウスを見つめていた
その目は何かを期待した目ではなく、怯えた目でもなかった
ただただ、“友だち”として見つめられていた
マレウス「人の子…」
セベク「おのれ人間!!!マレウス様を悲しませるなんて!!!」
リリア「落ち着けセベク」
シルバー「どうしますか?」
マレウス「見舞いに行っても良いのだろうか?」
リリア「お主はの事を“友”と思っているのか?」
リリアの質問にマレウスは静かに頷いた
リリア「“友”が苦しんでいる時傍に居る事も、“友”の役目じゃ」
マレウス「…行こう」
マレウスの一言に全員が頷いた