【デスノート】原作の物語でLが生きているlFストーリー!
第23章 結論
月「ただ、今のままだと、僕がテレビやネットを見ていない時だけ、罪の軽い者が死んだという事になり、僕を疑う事が可能になる。
つまり、僕がテレビを見ている時にも、報道された、罪の軽い犯罪者も殺しておけば、僕が情報を得ている時と、得ていない時、両方で、軽犯罪者が死んだ事になり、特別視はされない。
もうカメラの位置は、全て把握(はあく)してある。だから、これから殺す場合は、テレビを堂々と見ながら、あちこちに、事前(じぜん)に仕込んでおいた、デスノートの切れ端で、簡単に名前を書ける。
そして、外に出た時の為に、罪の重い軽いに関わらず、ニュース等で報道された者の、顔と名前を覚えておき、財布の中に仕込んで置いたデスノートで、死の時間を適当にばらつかせて…殺す。これで監視カメラ対策は、完璧だ。」
そこまで考えた時、月は自分の計画を思い、笑みを浮かべた。
そして、月がその計画を実行した2日後。キラ対策本部では、Lと捜査員達が、テーブルを囲み、事件について、話し合っていた。
竜崎『この5日間の、盗聴テープとカメラの映像ビデオを何度も再生し、検証してみました。結論を言わせてもらいます…。』
そう言ったLの言葉に、捜査員達は、息を呑(の)んで、Lの、次の言葉を待った。
竜崎『北村家、夜神家の中で、怪しい者は…。いません。カメラと盗聴器は外します。』
そのLの言葉で、捜査員達は、ほっと、息をついた。そして、その言葉を聞いた捜査員達が、それぞれ思った事を話す。
松田『はぁー…。結局…容疑者はいずか…。』
宇生田『「レイ=ペンバーの調べていた者」の線は、いいと思ったんだかな…。』
相沢『山手線のビデオにも、誰も映っていなかったしな…。』
夜神『気を抜くな!!これで、捜査は振り出しに戻ったが、もう一度、気を引き締め直すんだ。』
そう話す捜査員達の前に、Kaoriが、入れたてのコーヒーとクッキー、そしてチョコレートを差し出した。
香織『皆さん。お疲れ様です。クッキーを焼いたので、良かったらどうぞ。』
Kaoriは、そう言い、捜査員達に微笑んだ。そして、そんなKaoriに、Lと捜査員それぞれが、返事を返した。