第11章 盗聴器と監視カメラ

そんな松田に夜神も、少し俯(うつむ)きながら言う。

夜神『いや…いいんだ、すまん…。』

そんなやり取りをその場で見ていた Kaoriと、電話越(ご)しに、そのやり取りを聞いていた南空は、それぞれ心の中で思う。

Kaori「夜神さん…。本当に真っ直ぐな人…。Ｌに見せてもらった資料にも書いてあった。夜神さんは、とても真っ直ぐな人なのだと…。

家族や同僚をとても大切にする人。そして、強さ優しさを心の内に秘めていて、正しい事だと思ったら、たとえ理不尽な事があっても、その意見を貫き通す…。意志の強い人だと。」

そして、南空もそのやり取りを聞きながら思った。

南空「私は実際に、Ｌと捜査員、そして夜神と呼ばれている人のやり取りを、その場で観(み)て、聞いている訳じゃない…。実際は電話越(ご)しに聞いているだけ。

でも、それだけでも、この夜神と呼ばれている人は、とても真っ直ぐで強い人だと思う。こんな人がキラ捜査本部に…。そして、私は純粋に、この夜神と呼ばれる捜査員に会ってみたい。」

そう、心から思うKaoriと南空だった…。