【デスノート】原作の物語でLが生きているlFストーリー!
第100章 月と松田
私は、心の中でそう呟きながら、口では敢えて、こう言う。
L『ええ、後はその時の状況により、臨機応変に対応するしかありません。』
ナオミにそう言ったLは、窓際に移動し、眼下に視線を向けた。そしてそんなLの視界に映ったのは。
ホテル前で話している、月と松田の姿だった。
Lが、ホテルの窓から、そんな二人を見ていた時。ホテル前の二人は、こんなやり取りをしていた。
月『それじゃあ松井さん。青山と渋谷の事は、また明日にでも。』
そう言った月に、松田が答える。
松田『わかった。タクシーだから大丈夫だとは思うけど、月君も気を付けてね。』
月『はい、ありがとうございます。松井さんも、お気を付けて、って言ってもすぐそこなので、大丈夫だとは思いますが。』
月は、少しおどけた様にそう言った後。タクシーに乗り帰路についた。
そして、二人のやり取りを、ホテルの窓から見ていたLは、月の乗ったタクシーが、見えなくなったのを確認した後。改めて、松田の携帯に電話をかけた。
そしてそんな事を知る由もない松田は、何事もなくホテルの中に入ろうと、踵を返した。それと同時に、松田の携帯が鳴る。
松田『ん?』
それに気付いた松田は、すぐに携帯を取り出し、ディスプレイを確認する。そしてそれが誰かわかったと同時に、心の中でぼやく。
松田「はぁ…。またか…外に出て電源を入れると、すぐこれだ…。」
僕は心の中でそうぼやきつつ、掛かってきた電話にでる。
松田『…はい、松田です。』
そう返した僕に、電話越しの人物が言う。
L『竜崎です。青山・渋谷に着いた後の行動に関してですが、当日は月君の行動に合わせ、行動してもらって構いません。
ただその際は、月君の事も、注意深く観察してください。そしてこの事に関しては、月君には内密にお願いします。』
そんなLの話しを聞いた松田は、一度溜息をついた後。こう答える。
松田『わかりました。』
そしてLにそう答えた後、松田は電話を切った。そして電話を切った後。また心の中でぼやく。