【デスノート】原作の物語でLが生きているlFストーリー!
第100章 月と松田
L『そして、夜神月に関しては、常に、目を光らせておいてください。私自身も、常に目を光らせてはおきますが…。
こればかりは、限度もあるし、事件の捜査の事もある。なので、ナオミさんに気を付けてもらうしか、方法がありません。』
私は、ナオミさんにそう説明している間も、あの時の夜神月の言葉を思い出し、イライラしていた。
そしてそのイライラを誤魔化す様に、爪を噛んだ。そしてこう考える。
L「本当ならKaoriを、夜神月の目に触れない様にしたいくらいだが…。今は、仕方がない…。」
視線を鋭くしながら、そう話すLを見たナオミは、苦笑いを浮かべながら、呆れた様に溜息をつき、心の中でこう呟く。
ナオミ「全く…。本当にKaoriの事になると、世界のLも、かたなしね…。まるで思春期の男子だわ…。この話題については、これ以上触れないのが吉ね…。」
私はそう考え、話題をそらす事にした。そして、一度深い溜息をついた後。改めて気持ちを切り替え、Lに、こう切り出す。
ナオミ『とっ、Kaoriの話はここまでにして。L、青山、渋谷に関してだけど。夜神月の動向に関しては、常に把握しておきたいのが、正直な所よね。』
そう切り出した私に、Lがいつもの、世界一の探偵であるLの顔で答える。
L『はい。私もナオミさんと同意見です。ただ、捜査の要(かなめ)が、この本部である以上…。捜査員をむやみやたらに、動かす事は出来ません。
勿論先ほど話した様に、青山、渋谷に関しては、警察関係者に、捜査の協力は仰ぎますが、キラと第二のキラの本格的な捜査に関しては。
今、ここに居るメンバーのみで行動する事が絶対条件になるので、今回は、松田さんに頑張ってもらうしかありません。』
そんなLの説明を聞いたナオミは、一度瞳を閉じ、小さく溜息をついた後。改めてこう言う。
ナオミ『確かにそうね。多少不安は残るけど…。今はそれが、唯一の手だものね。』
Lは、ナオミと同様にそう思ってはいたが、敢えてそれは口に出さなかった。
L「ナオミさんの気持ちは、良くわかるが、今はそれしか、方法がない。」