第88章 💕主人公とＬ、二人の想い 💕

そう微かに笑みを浮かべながら言ったＬの言葉を聞いたわたし達は、少しだけ驚いた。そして改めて自分達が思った事を、Ｌに伝える。

Kaori『Ｌ気付いてたの…？ わたしが不安になってた事。』

そう答えたわたしを、Ｌが微かな笑みを浮かべながら、ふわりと優しく抱き締めながら、わたしの問いに答える。

Ｌ『当たり前です。私は何時(いつ)でもKaoriの事を考えているんです。それに何時でも、Kaoriのちょっとした変化がわかる様に、観察しているんです。

例え違う人間と話して居ても、Kaoriがどんな思いで居るのかと。だからKaoriは、何時でも安心して、私のすぐ側に居てください。

そして、不安になったりした時は、必ずKaoriのその思いを、私に話してください。私は何度でも、Kaoriに自分の思いを伝えます。』

そんなわたし達のやり取りを見て、聞いていたナオミさんは、そんなわたし達を、微笑ましそうに見た後。苦笑いを浮かべ、改めてＬに言う。

ナオミ『全く、本当に喰えない人ね。』

そう言ったナオミさんに、Ｌがニヤリとしなが言う

Ｌ『貴女はもうすでに、ご存知だと思って居ましたが？』

そう答えたＬに、ナオミさんもフッと笑みを浮かべた後返す。

ナオミ『ええ、それはもう十分に。ただ、改めてそう思っただけです。そして、そんな貴方の弱点も…。』

そう答えたナオミさんに、Ｌが少し焦った様に言う。

Ｌ『その言葉は、そのまま貴女にお返しします。』

そう答えたＬに、改めてナオミさんが溜息をついた後、こう言う。

ナオミ『そう思っているなら、Kaoriを不安にさせる様な事は、控えたら？』

そう言ったナオミさんに、今度はＬが言う。

Ｌ『それは十分にわかっているつもりです。でもこればかりは、不安にさせてすみませんと言うしかありません。でも…。』

そう続けて話そうとしているＬに、Kaoriが笑顔を浮かべながら、Ｌに言う。

Kaori『わかってる。わたしちゃんとわかってるよ、Ｌの気持ち。だってＬは…。』