【デスノート】原作の物語でLが生きているlFストーリー!
第71章 原稿 🖨️
竜崎『試したのではありません。私一人が第二のキラ説を考えても、説得力がない。なので、月君が同じ推理をした事で、より有力な説となります。月君は本当に力になる。助かります。』
Lのその説明を聞いた月は、改めてこう思う。
月「こいつは、僕がどう推理しようと、第二のキラ説で、捜査を進めていく予定だった。という事だ…。ここでもし僕が、偽キラの推理をしなければ…。
僕がキラだという疑いを深めただろう。そして、もし僕がこの引っ掛けに引っ掛からなければ、自分の説が有利になるだけ…。考えてあるな。」
そしてそんな月と視線を合わせながら、改めてLが、捜査メンバーに言う。
竜崎『決まりですね。まずは、第二のキラを止めねばなりません。奴は明らかにキラに共鳴(きょうめい)しているし。そんなに賢くはない。本物のキラの呼び掛けには、応じるかも知れない。
もし第二のキラが存在しなければ無意味ですが、やる価値はあります。同時に本物への対処も必要ですが、今はこっちを優先するべきです。』
そう言ったLに、月も同意する。
月『流石だな、竜崎。僕もそれが、一番良い手だと思うよ。』
そんな月の言葉を聞いたLは、一瞬だけ骨格を上げ、改めて月にこう言う。
竜崎『そこで月君。改めて月君に、捜査協力をお願いします。今日、月君に来てもらったのは、月君に…。本物の方のキラを、演じて欲しいからなんです。』
唐突(とうとつ)に、そう切り出したLの言葉に月は、一瞬だけ目を見開き、驚いた表情を浮かべて言う。
月『!? ぼ…僕が…? ………。』
そう言った月の後ろでは。そんな二人のやり取りを聞いていたリュークが、愉しそうに、笑っていた。
リューク『クク……。』
そしてそんな月の反応を気にする事なく。視線を鋭くしながら、Lが月に言う。
竜崎『はい。月君くらいの才能があれば、こなせるはずです。とにかく今は、時間がない。夜のニュースで流せる様…。』