【デスノート】原作の物語でLが生きているlFストーリー!
第7章 竜崎
それを聞いた捜査員達は一瞬呆気(あっけ)にとられ黙ってしまったが、すぐに我に返り、話し始めた。
松田『名前が必要? 顔が必要なのは聞いていましたが、そんな話、出てましたっけ?』
夜神『名前が分からない…。または名前を間違って報道されていた大物犯罪者の全てが、死を免れている…。本部でも言われていた事だ…。』
松田『しかし、それだけで決めつけるのは…。』
L『このまま立ち話もなんです。こちらの部屋へどうぞ…。』
そう言って、捜査員達を隣の部屋へ案内する。捜査員達は、Lのその言葉を聞いて、隣の部屋へ移動を始める。その際にLがもう一度捜査員達に声を掛けた。
L『携帯やノートパソコン、その他の通信機等は、電源を切って、そちらのテーブルの上へ置いて、お入りください。』
相沢『…L、まさか我々が携帯を通話状態にして、外へ流すとでも…?』
夜神『いいから、言われたように…。』
松田『用心深いのは今に始まった事じゃないが、信用されてるんだか、されてないんだか…。』
L『いえ、自分が話している時に、他人の携帯が鳴ったりするのが、許せないだけです。それと、本部で私が話す事は、メモなど一切取らずに、頭の中に入れてください。
そして、これから私を呼ぶ時は【L】ではなく【竜崎】と呼んでください。これは用心の為です。』
捜査員『………』
竜崎『さあ、適当に掛けてください。』
Lのその言葉を聞いて、捜査員達がそれぞれソファーや椅子に腰掛ける。そして、これからの事を話し出す。
松田『今思ったんですが、顔と名前が必要、そこまで分かっているなら、各メディアでの犯罪者の報道を規制すれば、犠牲者を抑えられるのでは?』
竜崎『…そんな事をしたら、一般人が殺されます…。』
宇生田『一般人?』
相沢『何故(なぜ)?』
Lは一口紅茶を飲み、少し顔をしかめた後、角砂糖をいくつも入れ、スプーンでかき混ぜた後、もう一度紅茶を飲んだ。そして、捜査員達を見て、改(あらた)めて理由を説明する。
竜崎『キラは幼稚で負けず嫌いだ…。そう…私も幼稚で負けず嫌い…だから分かる…。』