第62章 Ｌがナオミに回収させた物

Kaori『Ｌがナオミさんに？ それってどうゆう…。それに、納得したって、いったい？ もし、良かったら、わたしにも、わかる様に、説明してもらっても良いですか？』

そう言ったわたしに、ナオミさんが聞く。

ナオミ『てっきりKaoriには、話してると思っていたんだんけど、Ｌから、聞いてない？ 私は以前、Ｌに言われて、ある物を回収する様、指示されたのよ。』

少し不思議そうに、話したナオミさんに、わたしは、疑問符を頭に浮かべる。

Kaori『？』

そう不思議そうに、首を傾げたKaoriを、微笑ましそうに見たナオミが、微かに微笑みながら言う。

ナオミ『全く、本当にＬは、Kaoriには、甘いのね。』

Kaori『？』

微笑みながら、そう言った後。ナオミは、心の中でこう呟いた。

ナオミ「本来のＬなら、そんな話を聞いたとしても、確証を得るまでは、絶対に行動には移さない。それなのに、Kaoriの、その夢の話しを聞いただけで。

すぐに、回収に踏み切った。そしてわざわざ、ゴミ集積所にまで、手を回して、回収するんだから。本当にKaoriには、甘いのね。いえ、逆に、Kaoriだから…かしら。」

今度は、そう考えて、黙ってしまったナオミに、Kaoriが声をかける。

Kaori『ナオミさん？ どうかしたんですか？』

そう声をかけてきたKaoriの声で、ナオミは、自分が黙って、考え込んでしまっていた事に気付き、改めてKaoriに説明する。

ナオミ『いえ、本当にＬは、Kaoriには、甘いのだと思っただけよ。』

微笑みながら、そう答えたナオミに、小首を傾げながら不思議そうに、Kaoriが言う。

Kaori『そう、ですか？ そんな事はないと思うんですけど…。』

そう言いながら、少し考え込んだKaoriに、ナオミが微かに微笑みながら、楽しそうに、こう言った。

ナオミ『そんな事ないわ。他の捜査メンバーも、そう思ってるんじゃないかしら。』

Kaori『そう思ってるのは、ナオミさんだけだと思うんですけど…。』

少し、苦笑いを浮かべながら、そう言ったKaoriに、ナオミが改めて言う。