第59章 捜査協力…？

ただ、そう思っていたのは、Ｌだけではなかった。ナオミもまた、Ｌと同じ様に、頭の中では、こう考える。

ナオミ「確かに、本来なら、そう考えてもおかしくはない…。でも、あの夜神月なら…。きっと第二のキラだと推理する…。私は、何故かそんな気がしてならない…。

できれば杞憂(きゆう)であって欲しい所ではあるけど…。こればっかりは、実際に、その時になってみないとわからない…。」

Ｌとナオミが、そう考えていた時。今まで黙って、話しに耳を傾けいた松田が、頭を少し掻(か)きながら、訳が分からないといった感じで言う。

松田『なんか、難し過ぎて、僕にはちょっと…。』

そう言った松田に、呆れた様な表情を浮かべた総一郎と相沢が、そんな松田に視線を向けながら言う。

夜神『松田…。』

相沢『お前は本当に…。』

そして、松田にそんな視線を送っていた総一郎が、改めてＬの方に向き、Ｌに確認する。

夜神『理由は、何となくわかったが、１つだけ確認したい。竜崎、もし息子が、第二のキラの推理をしない場合はどうなる。疑いが深まると、そう言うのか。』

そう聞いた夜神さんに、相沢さんも便乗しながら、Ｌに聞く。

相沢『そうですよね。その考えは、強引過ぎる。』

そう言った二人に、Ｌが答える。

竜崎『いえ、その場合は５％未満のままですし。そのままこちらから「第二のキラの線で、捜査している」と打ち明けて、協力してもらいます。』

そう説明した後。Ｌは、口元に親指を置き、微かに笑みを浮かべながら、こう続けた。