第57章 主人公の、予知夢…。🔮

当たりです。と言うように、微笑んだ。そして、それと同時に、優しくKaoriの頭を撫でる。そして、撫でた後。改めてＬが言う。

竜崎『ええ、香織の言う通りです。私の考えでは、第二のキラより。キラの方が、巧妙(こうみょう)です。何より、私がキラなら。

警察より早く、第二のキラが誰なのか知ろうとする。そしてまず、自分に共鳴しているか計り、していれば、利用するだけ利用し…。

最終的には、警察より先に、第二のキラを、抹殺します…。いわばこれは…警察とキラの、第二のキラ争奪戦…。』

そう説明したＬに、ナオミが続けて言う。

間木『そして、もし上手く事が運べば、キラを捕まえるチャンスでもある…。 Ｌ、そういう事ね？』

そう言ったナオミの言葉に、Ｌが頷く。そして、そんなＬとナオミと香織。三人の、話を聞いた捜査員達が、話を聞きながら、息を呑んだ。

そんな中、さらにＬが、続けて話す。

竜崎『はい。なので、夜神さん。息子さんの都合のつく時に、捜査協力を願っても、よろしいでしょうか？』

そう言ったＬの言葉に、Kaoriとナオミが、お互いに、驚いた表情を浮かべながら、目を合わせた。そして、二人して思う。

Kaori「もしかして、わたしがついさっき見た夢は…。この瞬間の夢…？」

ナオミ「Kaoriが、夢で聞いたと言ってたＬの言葉は、今この時の言葉だったのね…。私は、実際にKaoriの力を目にしたのは、初めてだけど…。

やっぱり、聞くのと、実際に目(ま)の当たりにするのは違う…。勿論信じてなかった訳じゃないけど、何故あの時、Ｌが焦って連絡してきたのか…。

実際に近くで、見て良くわかったわ…。でも、Kaoriのこの力は、確かに心強くもあるけど…。諸刃(もろは)の刃だわ…。今回のような、比較的危険の無い事なら、まだいい…。

でも、前回の様に、人の生死まで見てしまうとすれば…。そんな夢を見るKaoriの、精神的ダメージは、かなりの物になるはず…。であれば…。今まで以上に、気を付けた方が、良いかも知れない…。」

Kaoriとナオミ、二人がそう思っていた時。