【デスノート】原作の物語でLが生きているlFストーリー!
第1章 始まり…
私は、一つ深呼吸をしてから、重い口を開いた。
L『…今日、日本に入ったFBI捜査官12人全員が、心臓麻痺で死亡したと報告がありました…。恐らく、全員キラに殺されたのだと思います…。
私は、キラが犯罪者を使って何かをテストしている可能性があると…最初からそう思っていました。そして、キラが犯罪者を使って私に残した、ダイイングメッセージ…。
あの時、すぐに気付いて居れば、もしかしたら、FBI捜査官は、殺されずにすんだかも知れない…。ダイイングメッセージ…。
今思うと、その時点(じてん)でもうすでに、私はキラの思惑(おもわく)に嵌(は)まっていたのだと思います…。
その為に、FBIの動向に気付かず…。結果…FBI捜査官12人全員がキラに殺されてしまいました…。これは明らかに私の落ち度です…。』
Lは悔しそうに歯を喰(く)い縛りながら、強く拳を握り締めている。それこそ、握り締めた掌から血が出てしまうんじゃ無いかと思うくらい、強く、強く、握り締めていた。
わたしは、そんなLの手を取り、指を一本ずつほぐす様に緩めていく。そして、全ての指を緩めた後、自分の掌をLの掌に重ねて握り締める。
そうすると、Lもわたしの手を握り返(かえ)してくれた。そうしながら、わたしは、わたしの思いがちゃんとLに伝わりますように、と祈りながらLに声をかける。
Kaori『確かに、今回の事は、Lの落ち度かも知れない…。』
L『………。』
Kaori『でもそれは、これからも同じなの?』
私はKaoriのその言葉を聞いて、驚いて思わず彼女を見る。Kaoriは微笑みながら、やっぱりという顔をして私を見ていた。そして、私を見ながら、さらに話し続ける。
Kaori『今回は、もう起こってしまった後だから、しょうがない…。でも、そう思っているなら、今度こそキラに負けない様にすれば良いだけじゃないの?
もしLが、自分自身を信じられなくなっていたとしても。わたしは、Lを信じてる。Lなら、必ず何とかしてくれるって。
だから、例え世界中の人がLの敵になっていたとしても…。わたしだけは、何があっても、Lの味方だよ!』