【デスノート】原作の物語でLが生きているlFストーリー!
第1章 始まり…
それは、ある1つの報告が切っ掛(きっか)けだった。FBI捜査官12人…心臓麻痺で全員死亡…。
報告を聞いた後、私は恋人であるKaoriが居るモニター室に戻り、備え付けの椅子(いす)に座る。少し離れた所では、Kaoriが一生懸命書類の整理をしていた。
それを横目に見ていると、一段落着いたのかKaoriが小さく伸びをした。それを見計らって、私は彼女に声をかける。
L『Kaori、私の側に来て貰(もら)えませんか?』
そう私が言うと、Kaoriは「ん?」と少し首を傾げた後、私の側に来てくれた。そして、隣に座る。私はKaoriをもっと側で感じたくて、Kaoriに声をかける。
L『もっと、側に来て貰えますか…。 もっと近くで貴女を感じたい…。』
本来なら、こんな弱い自分を、Kaoriには見せたく無い…。でも…今だけは…彼女に側に居て欲しい…。
Kaori『L?』
Kaoriが私の顔を覗(のぞ)き込んでくるが。私はKaoriに顔を見られないように、顔を伏せた。
Kaori『L…。どうかしたの? 何かあった…?』
どうしたのだろうか? いつもなら、呼べばすぐに顔を上げて、ちゃんとわたしの目を見ながら話してくれるのに、今日は顔を伏せたまま、中々顔を上げてくれない…。
Lは顔を伏せたままで、目元は黒い髪に隠れていて、良くは見えない。
ただわたしには、Lが何かを必至に耐(た)えているように見えた。だから、わたしは黙ってLを抱き締める。
Kaoriは、私の様子がいつもと違う事に、すぐに気付いたようだった。私は話を切り出そうと、何度か口を開いたが、中々話を、切り出せないでいた…。
そんな私を、Kaoriの腕が大丈夫だよ、貴方は一人じゃ無いよと言う様に、優しく私を包みこむ様に抱き締めた。
それでも、中々話を切り出せない私に、Kaoriが先に話しかけてくる。
Kaori『L…何か抱えている事があるなら、わたしにも話して? わたしが今ここに居るのは、大好きな貴方を支える。その為にここに居る…。それを忘れ無いで…。』
そう言って、彼女は私に微笑んだ。そうだ…。私は独(ひと)りじゃない…。