【デスノート】原作の物語でLが生きているlFストーリー!
第45章 入れ違い…
Kaori『…わたし…。間に合わなかった…んだね…。…わたしが…もっと早く…。この夢を見ていれば…。
もしかしたら…。宇生田さんは…助かったかも知れない…。L…ごめん…。ごめんね…。うっ…う…。』
Kaoriは、嗚咽(おえつ)を堪えながら、Lに、途切れ途切れに話す。そして、Lは、そんなKaoriを、優しく抱き締めながら、改めてKaoriに声をかける。
L『Kaori…。Kaoriだけのせいじゃありません…。私があの時、もっと早く、キラの力に気付いて、宇生田さんを、確実に止めていれば…。
宇生田さんは、殺されずに済(す)んだはずです…。Kaori、私の方こそすみません…。宇生田さんを、助ける事が出来ず…。Kaoriに、悲しい思いをさせてしまいました…。』
Kaori『…っ…え…る…L…!ごめん…。ごめんね…。辛いのは、わたしだけじゃない…。Lだって、同じなのに…。うっ……うっく……う……。』
そう話しながら、必死に泣くのを堪えているKaoriに。Lが、低く優しい声で、Kaoriに言う。
L『Kaori…。今は私が側に居ます…。Kaoriを支える事が出来る。なので、思いっきり泣いても構いません…。Kaoriが落ち着くまで、ずっとこうしています。』
そんなLの言葉を聞いたKaoriに、もう、嗚咽を堪えるのは、無理だった。
Kaori『…っ…え…る…L…!うわぁぁぁー…。宇生田さん…ごめん…ごめんなさい…。あぁぁぁー…。…ひっく…ひっく…。』
そう何度も謝りながら泣くKaoriを、Lは優しく抱き締めながら、Kaoriが泣き止むまで。Kaoriの頭を、優しく撫でていた。
そして、しばらくそうして泣いた後。Kaoriは、そのまま、いつの間にか眠りに落ちていた。
Kaori『……すぅ……すぅ……。』
そんなKaoriを見たワタリが、Lに言う。
ワタリ『泣き疲れたのでしょう…。Kaoriさんは、優しい方ですから。』